撮影ときどき釣り。//フォトグラファー、ビデオグラファー、フィッシングガイドという管理人による撮影覚え書きと日々の悲喜こもごも、ときどき、フライフィッシングの話題を綴るウェブログです。

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2012/11/22 (Thu) 冬の準備と冬パターンのタイイング

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ある日とうとつに、


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雪が降って十勝は冬になりました。小型バイクのメーター部分です。


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日高山脈も雪化粧。でも、こんな晴れて風のない日は暖かい一日。


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わが事務所は村内でも「農村地区」。都民が聞いたらびっくりするだろうけれど、生ゴミの集荷はありません。で、来年の畑の堆肥にもなるし……と、暮らし方の愛読書、ジョン・シーモア著作の「完全版自給自足の本」をおさらい。


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著作のとおりレンガを積んで左官仕事しようにも季節は待ってくれない。で、Yがこだわりまくってどっかの国からようやく入手したコンポスターを設置します。これは設置前のお姿。これで生ゴミ安心だよね、Yよ。落ち葉も大量に集めといてと。


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この夏、山奥の釣りに使った100ccの小型オートバイはサンテラスに入れました。冬の暖かい日を選んで、サービスマニュアルとにらめっこしつつ、ベルト類の交換など駆動系のオーバーホールをします。大人のプラモデル、ですね。


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で、真冬向けフライパターンのタイイングに精をだします。参考書の一冊がこれ。名著!


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エッセンスは名著のあちこちからもらうけど、素材はモダン……というよりチーピーだなあ……。これ、カラフルだけど釣れる色ばかりです。


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ストリーマー用も同じくカラフル。大小のバックテイル。くさっ。



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ブームが過ぎ去りしホワイティング社のスペイサドルとか。


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マーカー類あれこれ。季節、時間、釣り場の環境なんかの影響で、釣れる色ってあるから面白いのです。たとえば北欧やカナダのサケ類向きフライパターンって赤や橙が多いけど、中米あたりの海のフライにはベージュやサンドとかが多いわけで。エサの色云々というより、地球そのものです。

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2012/11/05 (Mon) 冬の準備

振り替え休日の今日は、いつも使いっぱなしのガイド車輛……というより社用車のタイヤ交換をすること。

平野部の気温などを考えれば冬タイヤをはくにはまだ早いのですが、日高山脈の山頂エリアはすでに雪が見られています。峠越えの機会がないとはいえないし、少し早めだけれどやることにしました。もちろん、自分でやります。

都内にいた頃は、なにより場所もなかったし、そういう作業はすべてカー用品店のサービスを利用したり整備工場さんにお願いしてました。もとより、ロケ撮影など機材を積んで撮影に行く時と釣りに行く時以外、車に乗ることはほとんどなかった。一転して村民になった今、車はほぼ毎日乗っているし、お客さまを乗せるクルマにもなったこともあって、各種のオイル類や水、バッテリーなど、基本的な部分にかんしてまめにチェックするようになりました。べつだんクルマ好きというわけじゃありませんが、手を使うこと、定期的に規定のメンテナンスすることそのものは嫌いじゃありません。なにしろ乗ってて気持ちがいいし、だいいち安心ですし。

準備した工具は、電動タイプのインパクトレンチ、3t用のフロアジャッキ、潤滑剤など。

まずはランチおよび通訳(翻訳)担当のYの軽自動車。
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夏タイヤを外して……
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すごい錆。塩カルの影響でしょうか。錆止めを処置しました……
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交換完了。あれ? この鉄ホイール、なんかロシア車っぽくね?

覚え書きとして……サイズはこれ。
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ん? 右側の90Qって何? と思ったあなたはエラい! これは、ロードインデックス(略称LI)の数値で、規定の状態でタイヤ1本で支えることのできる、最大負荷能力を示す指数。90は600Kgまでという意味。末尾のQは速度記号。いわばタイヤのスピードレンジを記号化したもので、このタイヤのQは、時速160Kmまでの速度に適応しているというわけ。原則として、メーカー純正のホイールの場合、タイヤサイズやLIは車輛ごとにメーカーの規定があります。ま、平均時速50Kmの下駄がわりマシンだから関係ないですが。

ワンコのRIOもラゲッジスペースに陣取って監督します。というより日向ぼっこだよな。こっち見てないし。
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お次は私のクルマ。
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日々の酷使でどろんこです。

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フロントは、フロントディファレンシャルの「こんもり」した部分を支点にジャッキアップ。こちらも錆止め処理します。……自宅前が砂利ゆえそうしていますが、ジャッキアップは平らな場所で行ないましょう……。

覚え書き。2012年冬タイヤのタイヤサイズはこれ。
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ロードインデックスは103Q。タイヤ1本あたりの負荷は875kg。ちなみにマイクロバスなどのタイヤでは、LIは120くらいになるものも。硬いよなあ。ちなみに、この車輛のメーカー指定のLIは107Qだから、なんかのアレで冬に車検になったらこれじゃ検査に通らないかも。でもこのサイズのタイヤ、現行商品の多くが103Qだから仕方ないのです。

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やっと最後の1本取り付け完了。関係ないですが、わたし、メーカー純正の鉄ホイールが大好きです。なにより! シンプルでいっさいでしゃばるところのない簡素高潔なデザインが素晴らしい。フライリールにたとえるなら、そうだな〜〜うん、ハーディ社のマーキス・シリーズのような。100年後にも残る意匠って感じ。まあ、面白みはないんですけどネ。


さてさて。
2台8本、電動工具やフロアジャッキ使用、各部の錆止めや清掃を施し、村内のガソリンスタンドまでタイヤの空気圧のチェックで2回往復したとはいえ……作業時間は合計およそ4時間。砂利の上で重いフロアジャッキを移動するのがたいへんだし、しょうじき、少し疲れちゃった。

対して……車1台のタイヤ交換に6〜7秒で完璧にやってしまう……

「F-1の世界ってすげえよな〜」。

改めてそう感じ入ったしだいであります。
さあ、いつでも来なさい、真冬さん!

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2012/10/26 (Fri) 2012年上半期。

10月も終盤でドライフライの釣りもいよいよ終わり。春先からこれまで、固定のクライアントさんや一部の雑誌を除いては肝心の撮影仕事はやっていなくて、ほとんどの時間を釣りに使った。その間、いろんな出来事が。

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そういえば、品川時代から長い間、撮影に釣り旅にと活躍してくれたわがB46だけど。

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7月26日、阿寒湖に取材撮影に向かう途中、足寄の峠道で煙を上げて停車。原因はオイルクーラーのホース破損。スタッフに足寄まで迎えに来てもらって、車はそのまま北見のディーラーに入院した。仕方がないので修理期間中の8月の半ばまでは保険を利用してレンタカー生活を送った。いろんな理由があって、修理完了からまもない9月11日に、B46は僕の手を離れていった。都内のスタジオ撮影に行くには、きみは理想のクルマでした。ありがとう、B46! 

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9月11日にわが家にやってきたのが、レトリーバー×アイリッシュセッターのミックスのRIO。厚岸町の牧場生まれで名前はスペイン語で”川”の意。ちょうど生後3ヶ月の頃にもらってきたから、これは保育園児くらいの時の1枚。

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RIOはまさにすくすく成長して体重も13キロを越えた。人間でいくならまだまだ小学生低学年くらいだし訓練中の身だから仕事のお供はできないが、オフの日は川に連れていくことも。川もずいぶん渡渉できるようになった。


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この夏は、20年ぶりにオートバイも手に入れた。ちゅうぶる(中古)だし、あくまで業務用目的のスクーターだから味もなにもないけれど、100cc2サイクル空冷エンジン、すごい燃費の働きものです。これで釣りに行くと、車に給油するのがバカらしくなります。もっぱら村内の林道で稼働中。弱点は長時間フルスロットル時に発生する熱ダレ。クラッチやベルト類の交換など、真冬にサンテラスでオーバーホールする予定。


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自宅兼事務所のサンテラスから見える眺め。この樹はヤチダモというタモの仲間。バットや家具などになる堅木だそうです。ヤチダモの葉っぱがぜんぶ落ちる頃、十勝は本格的な冬を迎えます。


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10月も半ばになれば、気温は日中でも10℃前後。オートバイで山に釣りに行くのはちょっと辛いのです。Mの顔がそう言っています。


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そんなわけで、車の登場。B46の後釜として見つけて、はるばる札幌まで引き取りに行った車はランドクルーザーのLJ78のナロー。4輪駆動のクロスカントリー車は20代後半以来です。あたりまえですが、不整地や林道でも足が長いから、B46のようにお腹をこすることは皆無に。ハードコアなCCVじゃあないですが、それでも十勝での暮らしでは頼りになることしきり。本来5ナンバーのところを変更申請をして業務用の4ナンバーとして登録。現在、新たな相棒として活躍中です(知らなかったけれど、この車前列と後列シートを倒すとけっこうな広さのフルフラット状になる。もともとスクエアな型の車輛だから車内も広く、セカンドシートを前にはね上げたら小型スクーターもちゃんと積載できた。しかも、車中泊ができるとは!)。写真は本日届いた純正鉄っちんホイール付きのスタッドレス・タイヤ。冬に向けての準備が着々と。

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ガイドサービスの屋号にも使わせていただている十勝・幌尻岳(1846m)。2012年10月26日、16時17分撮影。今年ももうすぐ年の瀬なのですね。

雑想ノート | trackback(1) | comment(0) |


2012/08/25 (Sat) 疾風と豪雨。

夏の終わり。お昼前。連日猛暑日の去ったある日。

天気予報では十勝地方は終日曇りなのに、川につくと雨がぱらぱら降ってくる。見上げた両岸の山すそや岩場には霧が立ちこめモノクロームの水墨画のよう。

対岸のスリックな流れ、ヒラキのどんづまりでライズを見つけて渡渉した。

流下しているのは、テレストリアルから水生昆虫までいろいろのはず。ライズフォームもばらばらで、シッピング、バルジング、スプラッシュなどライズフォームの見本市のよう。岸辺で見つけたのは10番サイズの大きめの羽アリだけ。参考になるような、ならんような。

ライズまでは適度に遠く、場所はだだっ広くて適当な目標物もなくサカナが定位している箇所を特定しづらい。そうなるとドリフトしなければならない距離も長くなりがち。さらには、スプークされないようにティペットがサナカの頭を越えないと思われるレーンに投げるしかない。そんなことを頭の中で巡らせながら、岸辺の砂が濡れたシャツの袖口にくっついてジャリジャリこすれているのに少しイラつきつつ、ペタリと座り込んだまま次のライズを待った。

結んだのは、羽のついた陸生昆虫全般をイメージして巻いたヴァリアントなパターン。ベチャリと水になじませたいからフロータントはなし。

ぽちり、と小さくフライをくわえた瞬間から、周囲のほかのライズをすべて潰し、スプールを逆転させまくって、ものすごい速さで、上流へ下流へ遠くへと走り尽くした疾風のようなマスは、やがてネットに収まった。

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そのパワーから想像するサイズに反して、てんで大きくない。けれどコンディションは最高レベルで一条の乱れもない雌。顔つきはまだあどけなくて、少し前までリクルート活動やってた社会人一年生のOLさんくらい。ともあれ、この川のニジマスらしい、端正で麗しいお姿。

なにより、頭部のうしろ、
背中の筋肉の盛り上がりを見てほしい。


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あの走り、さもありなん。

原始を感じさせる濃厚な自然。夏の終わり。地点やレーンを絞りにくい広くフラットな流れ。難解なライズ。そのアプローチ。フライパターンと使い方。魚の大きさ以上の喜びを与えてやまないすべてのクオリティにおおいに自己満足した。

撮影をすませて、タバコをいっぷくしていると大粒の雨が降りだす。

明確に身の危険を感じるくらいの迫力でザーーーーーッとはじまって弱まる気配がない。水面からは水煙が立ちこめ、周囲にそびえた高い森の木々がざわめいて、無言のまま、森の奥の漆黒だけがこちらを睨んでかえす。

シャツを伝った雨水がヒタヒタと下半身とたっしたところで、足早に川を後にした。


釣りの覚え書き2012 | trackback(0) | comment(0) |


2012/08/21 (Tue) コンパクト・デジタルカメラX10

コンパクト・デジタルカメラ、みなさん何をお使いですか?

わたくし、今年の春から使っているのは、富士フィルム社のX10です。
本木さんが出演するテレビCMでプロモーションしているアレ。

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「軽量コンパクト、レンズ交換なしで標準ズーム付き、マクロ撮影ができて、首から下げられて、イザという時はA3程度の印刷原稿になる写真が撮れる便利カメラ」。
そんな条件でチョイスしたらこのカメラになった。

もとより僕がサンゴー(35ミリフルサイズ)より小さな撮影素子をもつカメラに望むことといえば「何もかもが写っていること」だけだ。

そもそも小さなフォーマットのカメラの最大の利点ってなんだろう? 

僕なりの答えとしては、大判カメラと比較した際、同じ光量時により被写界深度の深い写真が撮れること。この点にほかならないと信じている。いわゆる”ボケ”がほしいならアシを立て、大きなフォーマットのカメラを使うのが道理だからだ。

とまあ、もっともらしい理由をつけて手に入れたX10。

買って手元においてしみじみ使ってみると、フォルムは昔事務所に転がっていたライツミノルタCLみたい。しかも真似ぐあいが”ぶちゃいく”だ。塗装も薄くて安っぽいし、虎の子といえる光学ファインダーがついているものの実際に使ったのは開封した時だけ。コントラストのある被写体でもAFは迷いがちだし、逆光には滅法ヨワい。X10の癖を知るまで、「なんでこんなカメラ買ったんだろう?」とまじめに後悔した。

別売りで買った、ライツ純正品をオマージュした(ような)純正フードは2回ほど使って取り外した。さしても遮光効果がないうえに、その形ゆえにフライラインが引っかかるのだ。

仕方ないので、カッコ悪いけどレンズ前玉の口径に合うものがないからサードパーティ製の保護フィルターとレンズキャップを付けた。キャップに付属していた紐が貧弱すぎて切れそうだったから、パーフェクションループで結んだフライラインの切れっ端をつけ、ストラップをOP/TECH USA社のモノに交換したら、少しだけ愛着がわいた。使い続けると撮った写真にヒットが出た。PHOTOSHOPで開いた絵をEIZOの業務用モニターで確認しても破綻がないのだ。そしてX10は今も手元にある。

ひとまず、釣りをしながら撮る写真なら、この1台でこと足りる。

業務用で鍛えた富士フィルムの血は流れている。使い方しだいでは「見て見て!」と人に自慢したくなるくらい、びっくりするほど隅々までシャープな写真を写すことができる。



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フォトグラファー、ビデオグラファー。フィッシングガイド。撮影事務所「Little T&A」、北海道・十勝のフィッシングガイド・サービス「ポロシリフライズ&ガイド」の代表をやっています。

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